会場に入ると目につくのは緑と白のシャツを着たボランティア・スタッフです。“小白菜(シャオバイツァイ)※”と呼ばれる彼らの仕事は通訳、会場案内、展示内容の説明、資料の配布、人の流れの誘導や列の整理など多岐にわたります。
私も、会場がとても広いので中国館への行き方がわからず、近くにいたボランティア・スタッフに尋ねることにしました。対応してくれたのは林(リン)さんという現役女子大生。愛嬌があって優しく丁寧に教えてくれる林さんは「毎日炎天下での活動は厳しいけど、中国の大学生としての責任を果たすことができてうれしい」と話していました。
改革解放後、国際社会を意識した教育を受けてきた今の大学生らしく、国の発展のために尽力したいという愛国心の強さがうかがえます。私も2年前の北京五輪ではボランティアになりたくて、オリンピック委員会に応募メールを何回か送りましたが、結局、ボランティアとして参加することはかないませんでした。
上海万博では、7月31日現在、日本人36名を含む8,198人のボランティアが活動しているそうです。ボランティアの80%以上は上海の現役大学生とのこと。林さんと接していると、自然にボランティアに対しての敬意が生まれてきました。
林さんから中国館の場所を聞いて地図を受け取ると、「頑張れ、小白菜」と手を振り、中国館に向かいました。予約券を持っていたため、1時間半ほどの待ち時間で中国館に入ることができました。
※「小白菜」とは、野菜の「白菜」に可愛さを付加する「小」をつけた言葉。万博のボランティアにその愛称がついた理由は、①ユニフォームが緑と白なので白菜のように見えること、②中国の昔のドラマに出てきた、試練などに耐えて成長する女性のことを“小白菜”といったこと。 |